横浜が嫌いになった

今月のはじめ、音信不通の息子を訪ねて横浜に行った。最後に息子に会ったのは1年7ヶ月前。それ以降、電話も繋がらないし、ラインを送ってもめったに既読がつかないので、心配でたまらなかった。

横浜駅から私鉄に乗り、マンションの入り口まで行って、電話したが出ない。しばらく待ってみたが、なんの応答もなかった。ホテルに戻ると、息子から長文のメールが来た。

いろいろ書いてあったけれど「あなたに会う気はないので、もう来ないでください。連絡もしないでください」という言葉が一番こたえた。

そうか、居留守だったのか。会いたくないなら、忙しいとか理由をつけて、会えないと事前に伝えてくれればよかったのに。

夜、あてもなく横浜の街を歩いた。楽しそうに歩く若い人たちに紛れ込んだ私は、場違いだった。惨めな私を横浜の海は慰めてくれなかった。