映画「愛国と教育」を見た

高校生のとき使っていた日本史の教科書には、従軍慰安婦とか南京大虐殺とか沖縄戦での集団自決に関する記述があったが、日本人はなんて酷いことをしたのだろうと自虐的になったりはしなかった。ただ人間を残虐行為に駆り立てる戦争の恐ろしさを知り、平和のありがたさを思った。

たまに新聞で歴史教科書に関する記事を目にすることはあったが、この映画作品を見て、こんなことになっていたのかと驚いた。

従軍慰安婦」から「従軍」を外して「慰安婦」にしたり、「南京大虐殺」を「南京事件」に書き換えたり、被害者の人数をあいまいにしたり、沖縄戦の集団自決から日本軍の関与の記述を消したり…そんな胡魔化しが、日本人としての自信と誇りを取り戻すための教育だとは。

映画の中で、安倍元首相は「日本人が日本の歴史に誇りを持つ、それはあたりまえのことでしょう」と自信たっぷりに演説する。その言葉が全く響かない私は反日とか左翼と言われるのだろうか。