2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

償い

好きなのに気持ちを隠し続けた。資格の勉強に集中したいからと言って別れを告げた。 彼が忘れているとしても、私は自分を許せない。 今、勉強にのめり込んでいるのは、償いなのかもしれない。

宇多田ヒカルを聴かずに逝った彼

裕福な会社経営者一族の四男として生まれ、明朗闊達、頭脳明晰、スポーツ万能で多くの友人に囲まれていた彼は、医師になった。 医大の同級生と婚約し、前途洋々だった彼が突然命を絶ったのは、宇多田ヒカルがデビューする前年のことだ。 彼がなぜ死を選んだ…

ある人に出会う前と後で

ドラマ『ハケンの品格』の中で忘れられない独白がある。 「ある人に出会う前と後で、自分がすっかり変わってしまうことがある。私にとってそれは‥‥」 私にとってのそれは、スタディングの司法書士講座だ。この講座を開発された山田先生は、私にとって本物の…

法律学習とは法律用語による言語情報を理解すること

資格試験のためのスマホ学習に忙しい。3ヶ月前まではチンプンカンプンだった過去問の意味がわかるようになってきた。知識が十分ではないのであまり正答できないが。 「講義・テキスト・問題文は、言語情報なのだ」と気づいてから、目の前が少し明るくなった…

文学があれば孤独じゃない

10年ほど前、『東京文芸フェスティバル』というイベントがあった。東京へのひとり旅を計画中に、文芸フェスのプログラムに中村文則のトークイベントがあることを知り参加した。初めて見る中村氏は繊細で美しい青年だったが、それ以上に圧倒されたのは彼が文…

いじめる人に対して『そんな権利はない』と思えば、自分を守ることができる

今日の新聞の1面で、2022年度のいじめ件数が過去最多だったことを伝えていた。中高生向けの紙面には、羽田空港のカリスマ清掃員、新津春子さんのお話が載っていた。 新津さんのことは、以前テレビで拝見した時から尊敬していたが、今回感心したのは、「いじ…

もう楽になりたいと思うこともある。それでも生き続けるのは好奇心のせいだと思う。

私を抑圧し続けた母親や夫がいなくなったら、どんな気持ちになるのだろう。悲しみは感じないと思う。彼らに私の人生を食い尽くされたという恨みがあるから。彼らは自分が楽をするために私を利用した。娘なんだから妻なんだから、喜んで奉仕するのが当たり前…

文章を推敲をしない人が怖い

文学賞の選考委員を務める作家の話に驚いた。応募者の大半は、あまり名作文学を読んだことがなく、自分の書いた作品を推敲もせずに応募しているらしい。 推敲してない文章を人に読ませるなんて‥‥読み手がどう受け止めるかは気にならないのだろうか。