裕福な会社経営者一族の四男として生まれ、明朗闊達、頭脳明晰、スポーツ万能で多くの友人に囲まれていた彼は、医師になった。
医大の同級生と婚約し、前途洋々だった彼が突然命を絶ったのは、宇多田ヒカルがデビューする前年のことだ。
彼がなぜ死を選んだのかはわからない。ただ、宇多田ヒカルの歌を聴いて欲しかったなと強く思う。
いつだって世界はエゴイズムに満ち、生きるのは苦しい。でも常に変化し新しいものが生まれている。携帯電話、スマートフォン、ロボット手術、AI、大谷翔平、藤井聡太、ChatGPT‥を目撃できるのは生きていればこそだ。