素敵な古書店「らくだや」さんのこと


 札幌の円山商店街のそばにある、小さな古本屋。目立つ看板もなく、間口も狭く、通りからは中の様子が見えにくい。30年近く前、店先に置かれた均一料金の本とCDの入ったダンボール箱に引き寄せられて、はじめて店に入った。

 店内の通路は、人とすれ違うことができないほど狭く、最上段と最下段の棚は結構見づらかった。それでも、キレイに並べられた棚を順番に見ていくのは至福の時間だった。いつも珍しい本や面白い本、欲しかったDVDとの出会いがあった(写真はほんの一部)。

 しばらく忙しくて行けてなかったが、先日立ち寄ると、閉店セール中だった。11月末で廃業されるとのこと。とてもさびしい。くすみ書房がなくなって琴似がつまらなくなったように、「らくだや」がなくなった円山も魅力が半減すると思う。

「らくだや」さん、長い間ほんとうにありがとうございました。