今週のお題「本棚の中身」
ダニエルというメーカーの美しい本棚を持っている。
この本棚には、自分にとって本当に価値のある本だけを並べている。
大岡昇平、アリス・マンロー、カズオ・イシグロ、有吉佐和子、高橋和巳、梶井基次郎、多和田葉子、中村文則など好きな作家の小説
フランクル「夜と霧」、高木仁三郎「市民科学者として生きる」、フリーマン・ダイソン「叛逆としての科学」、ミチコ・カクタニ「真実の終わり」
松田道雄「育児の百科」
一番古いのは、旺文社文庫「日本の名作50冊」と「世界の名作50冊」1976年に中学受験の合格祝いとして、親に買ってもらった文庫セットだ。当時の私は、優秀な中学の同級生たちに埋もれてくすぶっていたが、いわゆる名作と呼ばれる国内外の作品を、ひととおり読み終えると、少し自信を持つことができた。
こうして本棚の中身を書き出してみて、今も社会と自分との関係がつかめない私は、本を手がかりに生き残りの道を探っているのだと気づいた。